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上期の即席袋麺は間口、奥行きとも大幅に拡大した。

2020年10月22日

即席袋麺、弱みが強みに 新型コロナで環境一変

秋市場も活発な動き

これまで“弱み”とされてきた調理時の多少の手間ひまが許容されるという環境変化を受け、上期の即席袋麺は間口、奥行きとも大幅に拡大した。

 2020年は即席袋麺にとって転換点となるか。
 巣ごもり消費、昼食需要や外食の代替需要などに加え、これまで“弱み”とされてきた調理時の多少の手間ひまが許容されるという環境変化を受け、上期の即席袋麺は間口、奥行きとも大幅に拡大した。ダウントレンドからの脱却に向けた好機到来とばかり、今秋の市場は例年になく活発な動きとなっている。

 2020年4~8月の即席袋麺の総需要(日本即席食品工業協会まとめ)は、数量前年比35・9%増、金額39・8%増。家計調査(総務省)でも、袋麺の第1四半期(4~6月)は、購入頻度17・9%増、支出金額36%増、購入数量21・3%増、平均価格12%増、購入世帯数100・8%増と軒並み二ケタの大幅増となった。

 上期のメーカー実績も、日清食品(チキンラーメン、日清ラ王等)、東洋水産(マルちゃん正麺等)、サンヨー食品(サッポロ一番等)、明星食品(チャルメラ、中華三昧等)、エースコック(ワンタンメン)、ハウス食品(うまかっちゃん等)、イトメン(チャンポンめん等)、マルタイなど大手・中堅とも袋麺は軒並み好調に推移した。売上構成比の高い食品スーパーを主戦場とし、新型コロナによる保存食のまとめ買いという消費行動の変化もプラスに働いた模様だ。

 今後の注目点は下期の動向だが、メーカーサイドでは、大型新製品の投入に加え、簡便性と本格感を両立させたメニュー提案などにより、引き続き間口と奥行きの拡大を目指す考え。


 日清食品は9月14日、「日清これ絶対うまいやつ!」シリーズを発売。ファミリー層の開拓に乗り出した。まるで国道沿いのラーメン屋で食べるような“濃くてうまい”味わいが特徴というように、袋麺による外食ニーズの取り込みも狙った。

 明星食品は9月21日、「麺神 神太麺×旨 醤油」「同 味噌」を関東甲信越で発売開始した。こちらもまるでラーメン店で食べるような迫力のある麺を実現。1食税別180円、ゆで時間7分は、ビフォーコロナ時代には考えられなかった商品設計。

 マルタイも8月24日、福岡の有名店「博多一幸舎」が監修したノンフライ袋麺「袋・一幸舎監修豚骨ラーメン5食」を発売するなど“ニューノーマル”に対応した新価値提案商品を投入してきた。

 プロモーションによる需要喚起を展開するのがサンヨー食品と東洋水産。サンヨー食品は「サッポロ一番」全フレーバーを対象とする消費者参加型プロモーション「おうちで偏愛フェス」を11月30日まで展開する。SNSを活用し、ユーザー目線で「サッポロ一番」の魅力を発信してもらい、さらなる間口と奥行きの拡大につなげる狙い。

 東洋水産の「マルちゃん正麺」もTVCMでの「チャチャっと」とひと手間調理提案などにより、夕食を含めた喫食機会の拡大などにより「マルちゃん正麺」の完全復活に挑む。

 このほか、“辛味”フレーバーで一定の支持を集める韓国勢にも動きが。これまで韓国袋麺と言えば「辛ラーメン」(農心ジャパン)だったが今秋、韓国国内で「辛ラーメン」としのぎを削る「ジンラーメン」(オットギ)が日本市場に本格参入した。輸入販売元のオンガネジャパンでは今後、国内での販路拡大を目指す考え。こちらも熱い戦いが展開されそうだ。



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最終更新:10/21(水) 10:04
食品新聞






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